Note

HP公開 雑感

2021年6月1日(火) 公開

2021年6月1日
 SNSにはほとほと疲れてきてしまったこの頃、でも、もはや何かをやるにあたってwebを無視したことはありえないという現実。そんな時、文化庁の継続支援金項目にHP作成費を見つけました。ホームページという語感に、昔のものは安心だというようなアナログ感が匂いました。で思い立ったわけです。何しろ年明けてからほぼ緊急事態宣言下。やれることをやっていこうというつましい気持ちも働きました。
 配信や映像など、コロナ禍の中で舞台表現のあり方は模索され、今後のあり方もどうなることかわかりません。ですが、つぐづく舞台表現は消えてしまうその時その場のもので、そこが良さなのだと思いました。けれど、その情報がSNS発信で瞬く間に流れ去ってしまうことがどうも馴染めないんです。何冊もの紙ファイルは確かに断捨離対象でしょうが、痕跡好きには味気ないことになってしまっているわけです。
 HP作成をお願いしたのは、次実さんの知り合いで週末ラボに来てくれた耀さん。これからwebデザイナーとして活躍していこうとしている仁美ちゃんと同じ年くらいの若者です。今年始め頃からお話は進めていましたが、HP作成費を頂ける決定通知が届いたのは3月8日。事業終了期限は3月末日。不採用なら支払えないという頭があるからどうもサクサク進められずにいたので、さぁたいへん。まずはなんとか事業終了期限までに内部公開までこぎつけました。
 HPは、一方向からは私の活動のアーカイブ。もう一方からは、現在「国立ラボ」を維持運営し活動しているメンバーの自己紹介になるようにしました。
 まずは、アーカイブを主目的としたHPを作ることを思い立ったのですが、やはり一人でやってきたわけではなく、かといって集団だったわけでもないというあたりが厄介で厄介で、どう括るのか?分けるのか?めんどいことこの上なし。そうこうしているうちに、この頃ラボに集うみんなが自分のHPを持つまで使えるような自己紹介ページも作ろうと思い立ったわけです。
 今後、ここ数年に参加してきた仁美ちゃんとてんこちゃんに、2010年〜2017年までの期間のように「せんがわ劇場」や「キラリ☆ふじみ」でやったようなフェスや私たちとしては大型の劇場公演を用意することは、私にはもうできません。また海外公演に同行してもらうこともなくなると思います。もう自分のことで手一杯になってきてしまいました。
 仲間を巻き込んでしまうことでかけた迷惑を思い知るここ数年でもあります。とはいえ自分一人のことで済ませないのは大変でした。けれどそれは無理強いでもあったという後悔は結構重く切ないものです。
 仁美ちゃんとてんこちゃんは、遣い手として一緒に作品をやろうと発想するには年齢キャリア差がありすぎで、私のやりたいことに巻き込むことは双方向無理だと返ってはっきり判りました。歩み寄らないにことも大切なんだと知りました。次実さんには、彼女特有の付かず離れずながら今も周辺にいてくれることへの感謝の気持ちはいっぱいです。
 なのに困ったことに何かしてあげられないかというおせっかい気質は消えなくて、、、。そんなこんなで、みんなの役に立ったら良いなと各自のページを思い立ったわけです。これがまた、みんなよそでの活動の方が多いくらいだから、どこのHPだかわからなくなりそうになったり、内部がないわけですから外部もわからんです。黒谷の配下みたいなアドレスにはしたくないし、とかも重要です。
 ほんと〜に判りづらい集まりだってこと再認識しました。けれど、その判りづらさが私のこだわり故だということも納得し、そうしたいのだからそうで良いと思いました。私の言うところの「賢治さんの三角形」です。私も国立ラボに集う誰も彼も、みな一角の主です。

この厄介な作業を驚異の根気良さで追求してくださった耀さん(※)のおかげで、本日6月1日やっと一般公開にたどり着けました。ありがとうございました。(※)サイト制作者:耀 (ヒカル)hikaru.creation-works.net

情報発信源ではない HPって家電話みたいだなと思いました。どこに行くにもついてきてはくれないけれど、いつもそこにある。何も残らない所属も語れない名刺も持たない私たちの共同のお家の資料棚みたいに使えればいいなと思います。まっ黒谷感強いですけど、genre:Gray=黒谷都みたいなものですから仕方ないっす。。。

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