Note

稽古日誌 5/1

2021年5月1日(土) 公開

5月1日、課題稽古=スタンバイを考察する
次実さん出演作品『岬のマヨイガ』から見えたスタンバイに関する黒谷の気づきから、スタンバイのいろいろを考え試し、探ってみた。前提として、モノを生き還すが遣い手の仕事である、とした上で、大きなポイントは、どこから生き還すか、モノのなりとは、で稽古プランを作った。*皆で思いつく限りのスタンバイの仕方を洗いだす。差異はあれども大枠の括り分けも見えてくる。*モノが動く道筋のあり方を探り、モノのなりの芯に迫る。→そんなこと、考えなくても遣る手になってなければ追いつかんこともわかる。*体内のエネルギーの流れ、行き渡し方、逃し方の重大さが見えてくる。*自分の意識をどこに集中させるかで物の見え方は変わることがわかってくる。*呼吸の曖昧さに気づき、呼吸を過剰意識してやってみる→遣い手の呼吸って何?呼吸とモノの動きの関係が見えてくる。外のエネルギーを呼吸が体感体現し、動きのイメージに変容させる。などなど。。。面白かった。こういう考察系の稽古は面白いが、これをやったからとてできるようになるわけではないあたりが悩ましい。否応無くテクニカルに分け入る稽古に入ってしまっても、課題あってのことだから、技術盗みばっかやってる気にはならなかった。入口を示し材料を提供する。あとは自主稽古あるのみ。各自に差異があることが、興味深く有意義に転化した稽古となった気がする。久しぶりの稽古に張り切って焼いたケーキを食べながら今後の相談。教わりたい稽古、教える教わるの関係でない双方向的な稽古、などなど皆からやりたいことの具体例も出され、改造の進んでいるラボ空間が、やっとなんのために改造したんだったか思い出したように居心地よく感られた。

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