活動履歴
KUROSOLO参番『涯なし』
当演目は2002年に「ハッピーエンド」として初演を迎え、
その後、「ハッピーエンド」→「ハッピーエンドレス」→「KUROSOLO番外 涯なし(はてなし)」→「KUROSOLO参番 涯なし」と改題しています。
- 原案:岡本芳一/作劇:黒谷都、岡本芳一
- 人形美術:渡辺数憲/演者:黒谷都
- 音構成:山口敏宏/照明プラン:しもだめぐみ
内容紹介
モノ語りは、漆黒の空間に白い等身大人形と黒衣の人形遣いで繰り広げられる。
長い時間連れ添った人形と人形遣いは、互いの存在に葛藤し、もがきながら、これ迄もこれからも共に歩む。
人形遣い黒谷都と人形の共感覚が良く現れた作品である。
ロシアにて最高女性演技者賞、グランプリ。セルビアにて最高の芸術に対する特賞。など海外コンペでは無冠なし。
(台詞)
白雪姫が生まれた時、
鏡に問いかけたのはわたしだったかもしれない。
でも、毒林檎をあげたのはあなた。 食べたのは、、、、、
かぼちゃとねずみを馬車に仕立てたのは、ほかの誰か。
ガラスの靴を忘れたのはあなた。
赤ずきんはいつだって狼を好きになってしまう。
私はおばあさんをだました。
あなたは私を食べた。
空豆を植えたのは私。
昇って行ったのも私。
大男に出会ったのは、、、、私たち。
オレンジマーマレードのつぼを貴方は投げた。
だから私たち、ハートのクィーンに叱られた。
オーロラ姫を眠らせたのは貴方?
王子さまは、まだイバラと戦っているの?、、、、、、戦ってるの?????
私たちはいつも一緒にいる。
でも、ひとりじゃない。でも、ふたりじゃない。
私たちはいつも、、、、、、、、、、、あなた、、、、、
(解説)
人形遣いと人形が1つの役を演じる中で、どの部分を自分が担ったか、に関してもめている会話で、人形遣いの独り語りです。
出典童話は「白雪姫」「赤ずきん」「ジャックと豆の木」「不思議の国のアリス」「イバラ姫」です。
最後のあなたは、声に出してませんが、他の人=観客と云う意味合いです。
ギャラリー
(Photo by 紀あさ)
上演履歴
KUROSOLO参番『涯なし』 | |
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2020年10月 | (コロナ禍により中止)パペット&オルタナティヴ国際人形劇フェスティバル「スクポヴァ・ピルゼン」 (於:チェコ・ピルゼン) |
2020年5月 | (コロナ禍により中止)ボーフム国際人形演劇祭「FIDENA」 (於:ドイツ・ボーフム) |
2018年9月 | サマーラ国際人形演劇祭 招待参加 (於:ロシア・サマーラ) |
2017年8月 | 国内初の劇場単独公演 (於:埼玉県富士見市文化会館「キラリ☆ふじみ」マルチホール) アフタートークゲスト:結城一糸氏、玉木暢子氏 |
2015年9月 | “inochi”2015〜考える手〜 (於:六本木ストライプハウススペースBフロア) |
2015年6月 | 「大人のための国際人形演劇演劇祭」 (於:ポーランド・ビリャウストック) |
2015年4月 | ロシア・クルガン日本文化月間にて前年度グランプリ受賞として招待公演 (於:ガリバー人形劇場) |
2014年9月 | スボティツァ国際青少年演劇祭:特別賞 概念的且つ最高の芸術的成果に対して受賞 (於:セルビア・スボティツァ) |
2014年5月 | クルガン国際人形演劇祭 招待参加:グランプリ受賞 (於:ロシア・クルガン) |
2014年4月 | Memoro de nia〜我らの記憶〜 三者4作品(※)合同公演 (於:高円寺、明石スタジオ) (※)あんちゃ(黒谷都)、鳥のものがたり(北井あけみ)、チョコボール(辻桃江)、KUROSOLO参番「涯なし」(黒谷都) |
2013年9月 | サハリン国際人形演劇祭 招待参加 (於:ロシア・サハリン) |
2013年8月 | おもちカフェにて公演 (於:仙台、おもちカフェ) |
2013年6月 | オムスク国際人形演劇祭 招待参加:最高女性演技者賞受賞 (於:ロシア・オムスク) |
2011年10月 | 原田依幸(ピアノ)氏と即興ライヴ (於:入谷なってるハウス) |
2011年8月 | アジア一人劇祭にて KUROSOLO参番「涯なし」 公演 (於:韓国) 本公演を機に、「涯なし」は番外 → 参番として正式に”KUROSOLO”演目として独立 |
2010年 1月30日 | 人形演劇祭“inochi”特集:ヒトとニンギョウ・交感するモノたち 3作品(※)合同公演 (於:調布市せんがわ劇場) 「涯なし(ハッピーエンドレス改題)」として上演 (※)フェイク(塚田次実)、雲上(森田晋玄)、KUROSOLO番外「涯なし」(黒谷都) |
2009年9月 | 影絵サークル シルエットフェア30周年記念にて2作品(※)合同公演 (於:横浜赤いくつ劇場) (※)フェイク(塚田次実)、ハッピーエンドレス(黒谷都) |
2007年4月 | チェコ、プラハ・カドリエンナーレ(通称PQ、国際舞台美術展) 「ハッピーエンドレス(ハッピーエンド改題)」として上演 (於:人形劇ブース 仮設舞台) |
詳細不明のフェス (於:ブルガリア ソフィア) | |
2006年 6月〜9月 | KUROSOLO弐番「SHU INN」にて、テナーサックス奏者:鈴木放屁氏との即興ライヴを実施。 「白い子」を遣う。 (於:六本木ストライプハウスギャラリー) |
2002年 11月・12月 | 夢のうつつ・現つのゆめ「踊る仮面ともう一人の私たち」3作品(※)合同連続公演 (於:ライヴハウス西荻「音や金時」) (※)フェイク(塚田次実)、ノック(日比野ざざ)、ハッピーエンド(黒谷都) これを以って、「今後は独自に展開して行くように」という岡本の意向により「ハッピーエンド」は「夢のうつつ・現つのゆめ」シリーズから外れる。 |
2002年8月 | 「いいだ人形劇フェスタ」にて「演目名:ハッピーエンド」として初演 (於:飯田人形劇場) 百鬼どんどろ・岡本芳一書き下ろし「夢のうつつ・現つのゆめ」シリーズ 第参夜番外:4作品(※)合同公演の内の1作として初演を迎える。 (※)フェイク(塚田次実)、サンデーモーニング(桑原美加)、ノック(日比野ざざ)、ハッピーエンド(黒谷都) |
人形紹介
白い子
- 作者:渡辺数憲
- 種類:胴串抱え遣い人形
- 生年:2002年 夏
- 愛称:ゆきちゃん
- 遣い手:黒谷都