活動履歴
KUROSOLO五番『市松さん』
- 演者・作劇:黒谷都
- 人形美術:藤村光環
解説
「市松人形」は江戸庶民に親しまれた着せ替え人形で、京阪地方では「いちまさん」と呼ばれています。裁縫の練習台としても使われていました。次第に観賞用となり、現代では高価な収集品として寵愛されています。「青い目の人形」への答礼人形として平和親善にも貢献しました。
本作は、吉徳大光で開催された人形展での公演が初演になります。 「市松人形を遣ってみたい」と提案したところ、藤村光環親方は快く「市松さん」を創ってくださいました。しかも、遣うための工夫も受け入れてくださいました。着せ替え人形「市松さん」は着物を着せ付けられ、息づきます。
息づく「市松さん」の愛らしい陰影、ただそれだけを遣りたい。現代の傀儡女と評される黒谷都が伝統人形「市松さん」と向き合い、遣い遊ばすことで、日本文化に息づく人間と人形のこんなにも身近な関係を、記憶の中に浮かび上がらせます。
黒谷都の人形との親和性が色濃く出た作品です。
ギャラリー
(Photo by 紀あさ)
上演履歴
KUROSOLO五番『市松さん』 | |
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2020年12月 | 「大人の時間」 (於:栃木県鹿沼くぐつアトリエ人形劇場) |
2020年10月 | (コロナ禍により中止)パペット&オルタナティヴ国際人形劇フェスティバル「スクポヴァ・ピルゼン」 (於:チェコ・ピルゼン) ※ 公演中止を受け、 国立ラボにて緊急公演実施 |
2020年8月 | 「週末ラボ」 (於:国立ラボ) |
2019年11月 | 「人形うらら展」特別企画 (於:吉徳大光浅草橋本店) 当初の演目名:特別企画 にんぎょう うらら展 第八回記念 特別公演「市松さんだって踊りたい!?」 |
人形紹介
市松さん
- 作者:藤村光環
- 種類:市松人形
- 遣い手:黒谷都